お知らせNEWS

令和7年度「社会連携プロジェクト支援制度」採択プロジェクトが決定しました!①

2025.08.25

社会連携センターでは、令和6年度より社会の発展や課題解決に大きく寄与することが期待できる先進的・独創的なプロジェクトを支援する「社会連携プロジェクト支援制度」を始めました。

令和7年度 第1回審査会が先日行われ、2件のプロジェクトが採択されました。採択されたプロジェクトは以下のとおりです。

 

「見たい 知りたい 福岡大学」

~福岡大学の教育資源を活用した社会連携型不登校児童生徒支援~

人文学部 教育・臨床心理学科 教授 入江 誠剛

■概要

福岡大学が保有する教育資源を活かして、不登校児童生徒を対象にした交流会や学習会の機会を提供することで、参加した児童生徒に、人と関わることや学ぶことの楽しさを体験してもらい、自立への第一歩を踏み出してもらう社会連携型不登校児童生徒支援を目的としています。併せて、我が子の状況に日々苦悶している保護者同士の交流の場を設けることで、子育てへの希望を見出してもらうことを目指しています。

(目指す方向性)

同プロジェクトが目指すのは「誰一人取り残されることなく社会的自立を遂げることができる社会」の実現です。大学がその教育資源を活用し、またNPO法人や企業など様々な機関と連携しながら、不登校児童生徒支援のモデル作成を行います。

同プロジェクトを参考事例として、大学が行う不登校児童生徒支援の取り組みが多くの大学に広がり、不登校児童生徒やその保護者の選択肢が増えることが期待されます。

 

 

ふれあいと創造のタンゴセラピー

―高齢者と学生による共創的ダンスによるケアの試み

人文学部 フランス語学科 教授 鈴木 隆美

■概要

アルゼンチンタンゴの技術をベースとした高齢者向けペアエクササイズの開発と実践を行い、エクササイズの中で、即興表現、音楽パフォーマンスを融合し、高齢者と学生が共同で作り上げるパフォーマンスを行います。ケアの思想に基づき、世代を超えた交流の場を創出し、共感と尊重を体験的に学ぶコミュニティを育てます。

(目指す方向性)

同プロジェクトは、フランス発祥の身体的接触型ケア技法を目指した「ユマニチュード」を取り入れ、大学生が高齢者の手を取り高齢者が無理なく楽しめるペアエクササイズやパフォーマンスを開発し、コミュニティ作りを行うことを目的としています。アルゼンチンタンゴの技術はセラピーとしてすでに方法論は確立していますが、今回のプロジェクトではタンゴセラピーの実践を研究者が行うことに先進性があります。また、大学発でタンゴセラピーの実践が行われている事例は、他に類を見ません。

今後は本学スポーツ科学部や医学部看護学科とも連携し、その効果を科学的に立証することも目指しています。

 

採択プロジェクトについては、社会連携センターのウェブサイトでも随時、情報発信を行っていきます。